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赤い橋

千尋は父親と母親が豚にされてしまった異空間から、謎の少年と出会いと赤い橋を渡って油屋のある、さらなる異空間へと迷い込んでいきます。そして、この2つの異空間を結ぶ赤い橋というのがポイントです。巷には赤い橋にまつわる都市伝説も多く、なかには心霊スポットとして有名な赤い橋もあります。赤い橋の「赤」は、「美」と「危険」への象徴であり信号です。千尋自身も橋の向こうにある不可思議な建物に魅せられると同時に、この橋の赤にも惹かれています。千尋が10歳という、あちら側にもこちら側にもいってしまうのではないかと思わせる年頃で、子供の頃に誰もが抱いていた好奇心をくすぐるには充分な要素を含んでいます。また、千尋が橋の下をのぞくと、そこには昔懐かしいレトロな電車が走っていますが、これは、単に橋の「上」と「下」という位置を示す関係ではなく、時の間柄も暗示しています。もし、千尋が橋の下に落ちれば、それは単に落下するだけではなく、「今」から「過去」へと時間も移動してしまいす。千尋が赤い橋のうえで1人遊びをする行為は危険極まりない行為なのです。人は甘く危険な香りのするものに惹かれますが、何より赤い橋には人の心を怪しく誘う魔力のようなものを備えているのではないでしょうか?

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